① デジタル化された便利な現代には無い、アナログな人の温もりの必要性を再認識する。 ② 使い捨て(大量生産、大量消費、大量廃棄)の時代に木造の長屋建築や庭という自然と共生する価値を再認識し、その建造物を使い続けることによってその文化を後世まで遺していく。 ③ 昭和という時代(戦前、戦中、戦後、高度成長期)を再確認し、未来への道標にする。 ④ 昭和町というまちを大阪中、関西圏、日本中、世界中に認知してもらう。 ⑤ 昭和町の地域で、お年寄りからお子様まで幅広く喜んでいただくようにする。 ⑥ 外部からわざわざ昭和町に来られた人達にも親切にし、喜びの和を拡げていく。 ⑦ 日本全国に99カ所ある「昭和町」と連携して【どっぷり昭和町】の同時開催を目指す。
・そして、ライヴでは、(田中邦和jazz torio aka東京スカパラダイスオーケストラ、ドーベルマン、TATSUMI AKIRA and the LIMES、ぶっきら兄弟、ロックンタスケロール&ザキャプテンスゥイング、花岡献治aka憂歌団)の若者達が演奏され、多くの若者が集まった。 ・児童公園では、「昭和あそび広場」として紙芝居、飴細工、切り絵などお年寄りや若者が子供達に昔の遊びを伝え、お年寄りや若者達と子供達との間に地域の和がつくられた。
(3) 長屋の改修工事 ① 70年ぶりの外装改修工事 長屋は、取り壊すつもりでいたので、これまで修理されずにきた。内部は、入居者がいる間は、入居者自身によって手入れがされていたが、外部は、70年間当初のまま放置されてきたので、文化財というには、余りにもみすぼらしかった。 長屋を人に借りて貰うためには、外観も大切なので改修工事をすることとし、その内容は、建設当初の姿に戻すことにした。そして、屋根の葺き替え工事や外壁の改装、物干し台の設置等を行った。 ② 内部はテナント工事 長屋は、店舗に貸そうと思っていたので、柱や土台で腐っているところは、修理したが、それ以外は、現状のまま残し、テナント工事として改装工事を行っていただいた。 <改修工事をする川人棟梁>
(4)木造の方が鉄筋コンクリート造より長寿命 ① 鉄筋コンクリートの寿命は、百年以下? 一般に鉄筋コンクリートの寿命は、70年位といわれている。それは、コンクリートのアルカリ成分が中性化し、鉄筋が錆びだす時期を示しているという。鉄筋が、錆びて強度が無くなると鉄筋コンクリートは、崩壊せざるを得ないからである。 ② 木造の寿命は、数百年? 木造の場合、材木は、切り出してから100~200年の間は、強度が増していくということである。 しかし、木は、生き物であり、湿気ていると腐れや虫害にも合うので、風通しなどの日常管理が大切である。しかし、例え被害にあっても修理が可能であるので、建築材料としては、100年、200年は、寿命があるという。このことは、宮大工である川人良明棟梁が長屋や町家の改修で柱の根継ぎや土台の入れ替えなどをいとも簡単にしているのを目の当たりにし、実感することができた。